バンブーズブログ

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【2022年11月16日株レポート】

 

 

 

 

 


日経平均株価は続伸、地政学リスクで一時マイナス圏に沈む場面も!」

 

 

 

 

 

 

16日の国内株式市場で日経平均株価は小幅続伸し、前営業日比38円13銭安の2万8,028円30銭で終えました。

 

 

 

本日の国内株式市場は、朝方は売りに押される展開となりましたが、その後は押し目買いで戻り足となり2万8,000円近辺で頑強な値運びをみせました。前日の米国株式市場ではNYダウなど主要株価指数が揃って上昇しました。10月米卸売物価指数(PPI)が事前予測を下回ったことで、これが米長期金利の低下を促し、NYダウは朝方に450ドル高に買われたものの、その後はロシアを巡るミサイルに絡んだ地政学リスクが浮上、下落に転じる場面もみせました。

【国内株式市場】

でも朝方はこの地政学リスクを警戒して手控えムードが強かったですが、下値では押し目買い意欲が旺盛で、徐々に買い優勢に傾きました。ただ、日経平均株価は上値も重く狭いレンジでの推移に終始しました。

【業種別】

では鉱業、卸売、倉庫・運輸などが上昇した一方、保険、精密機器、ゴム製品などが下落しました。

【個別銘柄】

では、【9984】ソフトバンクグループが買い優勢、【8035】東京エレクトロンも大商いで上昇しました。【6857】アドバンテストが高く、【6526】ソシオネクストも物色人気となるなど半導体関連株が引き続き強さを発揮しました。その他、【8031】三井物産も堅調な動きとなり、【6480】日本トムソン、【7780】メニコンも値を飛ばしました。半面、6,000億円という記録的な売買代金をこなした【6920】レーザーテックが、後場にかけて下落し、マイナス圏で引けました。【6758】ソニーグループが軟調な動きとなり、【6963】ロームも売られました。【8766】東京海上ホールディングスも下値を探る展開となりました。

 


【チャート分析】

16日の日経平均株価・日足は「小陽線」となりました。5日移動平均線(2万7,938円32銭)を終値で維持しました。ローソク足の長い下ヒゲからは買い意欲もうかがわれ、上昇基調の継続に期待を繋ぎました。ただ、2万8,000円付近での足踏みの様相もあり、パラボリックの放物線が下方から接近してきていることには目配りが必要になりそうです。

 


東証プライム市場の売買高は12億2,549万株、売買金額は概算で3兆5,132億円でした。

 


16日の新興企業向け株式市場で東証マザーズ指数は4営業日続伸しました。終値は前営業日比11.03ポイント(1.41%)高い791.44でした。4月8日(792.86)以来およそ7ヶ月ぶりの高値水準となりました。前日の米長期金利の低下を受け、国内新興市場でグロース(成長)株を中心に買いが入りました。市場では「マザーズ指数は日経平均株価と比べ年初来高値からの隔たりが大きく、出遅れ感がある新興銘柄に買いが入りやすい面もある」との声もあります。ロシアを巡る地政学リスクが高まりましたが、新興市場内需に依存する企業が多いこともあり反応は限られました。【東証グロース市場】

では、【4478】フリーや【7342】ウェルスナビなどが上昇しました。一方、【4480】メドレーや【4565】そーせいグループは下落しました。