「日経平均株価は反落、米半導体株安を嫌気も個別株物色意欲は旺盛!」
17日の国内株式市場で日経平均株価は反落し、前営業日比97円73銭安の2万7,930円57銭で終えました。
本日の国内株式市場は、前日の米国株式市場で半導体関連株が売られた流れを引き継いで、同関連株を中心に利益確定の動きが強まりました。米国株式市場では半導体メモリー大手のマイクロンテクノロジーが減産計画発表を嫌気され急落、その他の半導体関連株にも売りが波及しました。国内株式市場でもこれに追随して、ここまで全体相場を牽引してきた半導体主力株がリスク回避の売りに晒されました。ただ、半導体関連の中でも値を下げたのは時価総額の大きい銘柄に偏っており、中小型株には引き続き強い動きを示す銘柄が少なくなかったです。また、前日の訪日外客数の発表を受けて、インバウンド関連の一角も買い戻されました。日経平均株価は安かったものの、TOPIXは小幅プラス圏で引けています。
【業種別】では陸運、空運、不動産などが上昇した一方、非鉄金属、鉱業、電気機器などが下落しました。
【個別銘柄】
では、本日も4,000億円を超える売買代金をこなした【6920】レーザーテックが急反落。このほか、【8035】東京エレクトロン、【6963】ローム、【6857】アドバンテストなどの半導体の主力株が総じて安かったです。【8031】三井物産が下値を探る展開となり、【5726】大阪チタニウムテクノロジーズが大幅安となりました。半面、【8316】三井住友フィナンシャルグループが買いを集め、【6178】日本郵政もしっかり、【4502】武田薬品工業も買い優勢となりました。その他にも、【6630】ヤーマンがストップ高に買われ、【3963】シンクロ・フードが商いを伴い大幅高となりました。
【チャート分析】
17日の日経平均株価・日足は上に長く下に短いヒゲを伴う「上影陰線」の形の「小陰線」でした。ローソク足は5日移動平均線(2万8,035円22銭)を下回り、弱気相場を暗示しています。主要な短期の移動平均線は依然として上を向いているものの、75日移動平均線(2万7,638円17銭)、200日移動平均線(2万7,156円24銭)はいずれも横ばいに転じています。目先の日経平均株価は節目の2万8,000円の攻防となりそうです。
東証プライム市場の売買高は10億6,905万株、売買金額は概算で2兆8,010億円でした。
17日の新興企業向け株式市場で東証マザーズ指数は5営業日ぶりに反落しました。終値は前営業日比1.05ポイント(0.13%)安い790.39でした。前日の米ハイテク株安を受け、国内の新興企業向け市場でも成長(グロース)株を中心に売りが優勢でした。マザーズ指数は前営業日まで上昇が続いていたため、利益確定の売りも出やすかったです
【東証グロース市場】
では、【4395】アクリートや【4480】メドレーなどが上昇しました。一方、【7342】ウェルスナビや【4565】そーせいグループは下落しました。