バンブーズブログ

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集中回答日とは

 春季交渉最大のヤマ場
 
きょうのことば
#経済
2023/3/16 2:00
▼集中回答日 会計年度が4月から始まる企業が多い日本で、主要企業の春季労使交渉の回答が出そろう3月中旬の一日のこと。各企業の労働組合は単独で交渉するより有利な回答を引き出そうと同じ業界の組合同士で連携する。他社の状況を横にらみしながら交渉するために交渉日程も合わせることが多く、結果的に回答日が集中する。


実際に交渉に向けた準備が始まるのは前年12月初旬ころ。まず労働界を代表し、労働組合の全国中央組織である連合が賃上げの要求方針をまとめる。1月中旬に経営側を代表する経団連が交渉指針を発表。その後連合と経団連のトップ会談が開かれ、交渉がスタートする。2月中旬に大手企業を中心に要求提出が本格化し、3月中旬の集中回答日を迎える。

中小企業の交渉はその後も継続することが多いが、大手企業の交渉・妥結結果が影響を及ぼすため、集中回答日は春季労使交渉の最大のヤマ場と位置づけられる。2023年は歴史的な物価高と人材争奪戦の激化を受け、各労組が高水準の賃上げを要求。経営側も続々と早期に賃上げ意向を表明するなど、異例の展開となった。