2012年ロンドン・オリンピックのボクシング男子ミドル級金メダリストで、日本選手で初めてアマチュアとプロの両方で世界の頂点に立った村田諒太選手(37)=帝拳=が28日、正式に現役引退を表明した。東京都内のホテルで記者会見し「本日をもってプロボクサー、村田諒太は引退いたします。応援してくださった皆様、本当にありがとうございました」と語った。
さらに「これ以上、自分がボクシングに求めるもの、ボクシング界にできるものが見つからなかった」「ボクサーとしては引退ですが、これは引退という名のスタートだと思っています」と述べた。
奈良市出身で南京都(現京都広学館)高から東洋大に進み、東洋大職員時代の11年世界選手権で銀メダル。ロンドン五輪では1964年東京五輪バンタム級の故桜井孝雄さん以来、日本選手として48年ぶり2人目の金メダルに輝いた。