バンブーズブログ

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NYダウ続伸、141ドル高 金融システム不安の後退で


 
 
2023/3/31 5:16 (2023/3/31 7:09 更新)

【NQNニューヨーク=川上純平】30日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続伸し、前日比141ドル43セント(0.4%)高の3万2859ドル03セントで終えた。今週は新たに経営不安に陥る金融機関が出ておらず、金融システム不安が収束しつつあるとの見方が相場の支えとなった。ただ、31日に米連邦準備理事会(FRB)が重視する物価指標の発表を控え、上値は重かった。

米金融当局は必要に応じて金融機関への支援を拡充する姿勢を示している。金融不安を背景に銀行が貸し出しを渋り、米景気の冷え込みにつながるとの過度な懸念は薄れている。金融市場は落ち着きを取り戻しつつあり、投資家は運用リスクを回避する姿勢を緩めている。

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もっとも、ダウ平均は買い一巡後に伸び悩み、下げに転じる場面もあった。31日にはFRBがインフレ指標として重視する米個人消費支出(PCE)物価指数の2月分が発表されるため、手じまい売りが出やすかった。30日発表の週間の米新規失業保険申請件数は19万8000件と市場予想(19万5000件)以上に増えたものの、「依然として低水準で労働市場の強さを示した」(JPモルガンのダニエル・シルバー氏)と受け止められた。インフレ圧力の根深さが意識されたことも重荷だった。

個別では、前日に新製品の発売計画を公表した半導体インテルに買いが続いた。ハイテク株も高く、ソフトウエアのマイクロソフトスマートフォンのアップルが上昇した。クレジットカードのアメリカン・エキスプレスと工業製品・事務用品のスリーエムは下落した。

ハイテク比率が高いナスダック総合株価指数は続伸した。前日比87.235ポイント(0.7%)高の1万2013.471で終えた。交流サイトのメタプラットフォームズやネット通販のアマゾン・ドット・コムが上昇した。