バンブーズブログ

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植田日銀が初会合、物価見通し引き上げを議論

日銀は27〜28日の金融政策決定会合で物価見通しの引き上げを議論する。植田和男氏が総裁に就任して初の決定会合となる。植田総裁は25日に「金融緩和を継続することが適当だ」と述べており、大規模な緩和策を維持するとの見方が多い。

日銀は28日、決定会合の結果と「経済・物価情勢の展望(展望リポート)」を公表する。午後に植田総裁が記者会見する。

3月の消費者物価指数(生鮮食品を除く)の前年比伸び率は3%を超えた。展望リポートでは2023年度の消費者物価指数の前年度比上昇率の見通しを1月時点に示した1.6%から引き上げる見通しだ。初めて示す25年度分は1%台後半となりそうだ。

ただ、日銀は現在の物価上昇がロシアのウクライナ侵攻に伴うエネルギー価格高騰に伴うもので「一時的」との姿勢を崩していない。このため、今回の会合でも大規模な緩和策を維持するとの見方が多い。植田総裁自身も25日の衆院財務金融委員会で「現行の長短金利操作(イールドカーブ・コントロール、YCC)による金融緩和を継続することが適当だ」と指摘した。

長く続く金融緩和によって市場機能の低下がみられる。植田総裁は10日の就任会見で1999年のゼロ金利政策以降の金融緩和の歴史を念頭に「全体を総合的に評価し、点検や検証があってもいいと思う」と述べた。今回の会合で、金融緩和の検証を決めるかも焦点だ