バンブーズブログ

社会の大きな流れは新聞のトップニュースに掲載されます。 その情報を読み続けていくと数年先が見えてきます。それは怖いものなしです。

NYダウ続落、140ドル安 債務上限巡る協議控え様子見も


 
 
#北米
2023/5/23 5:25 (2023/5/23 5:54 更新)
 
【NQNニューヨーク=矢内純一】22日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続落し、前週末比140ドル05セント(0.4%)安の3万3286ドル58セントで終えた。米連邦準備理事会(FRB)高官が相次いで金融引き締めの継続に前向きな発言をしたことで、引き締め長期化による景気悪化への警戒が広がった。

ただ、米連邦政府債務問題を巡るバイデン米大統領と野党・共和党マッカーシー下院議長の会談を22日夕に控え、結果を見極めたいとの雰囲気もあり、積極的に持ち高を傾ける動きは限られた。

ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁は22日の米CNBCの番組で、6月の米連邦公開市場委員会FOMC)で利上げを見送る決定をしても「引き締めサイクルの終了を意味するわけではない」と述べた。セントルイス連銀のブラード総裁も「今年はさらに0.25%の利上げを2回実施するのが望ましい」との見方を示した。市場では、「金融引き締めが長引くとの警戒が強まった」(オアンダのエドワード・モヤ氏)との指摘があった。

債務上限問題を巡っては、バイデン氏とマッカーシー氏の会談は米東部時間22日夕に始まる見通し。米政府の資金繰りが行き詰まるとされる6月1日までは時間が限られているなか、マッカーシー氏が早期合意に意欲を示したと伝わった。株式市場では議論の進展を見極めたいという雰囲気があった。

ダウ平均の構成銘柄では、スポーツ用品のナイキ、日用品のプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)、飲料のコカ・コーラが下げた。半面、工業製品・事務用品のスリーエム(3M)、半導体インテル、クレジットカードのアメリカン・エキスプレスが上昇した。

ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は反発した。前週末比62.879ポイント(0.5%)高の1万2720.776で終えた。2022年8月以来およそ9カ月ぶり高値。電気自動車のテスラやネット検索のアルファベットが上げた。中国当局による調達禁止措置を受け、半導体モリーマイクロン・テクノロジーは3%安だった。