バンブーズブログ

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NYダウ反発、328ドル高 債務上限問題の妥結に期待


 
 
 
2023/5/27 5:22 (2023/5/27 5:42 更新)
 
【NQNニューヨーク=稲場三奈】26日の米株式市場でダウ工業株30種平均は6営業日ぶりに反発し、前日比328ドル69セント(1.0%)高の3万3093ドル34セントで終えた。米政府の債務上限問題を巡る協議が進展していることへの期待から、買いが優勢だった。朝発表の経済指標が米経済の底堅さを示したことも、相場を支えた。

米政府の資金繰り策が行き詰まるとされる「Xデー」が迫るなか、バイデン大統領と野党・共和党マッカーシー下院議長の協議は続いている。米メディアによると、交渉は合意に近づいており、2年程度の引き上げを軸に26日にも妥結する可能性があるという。合意に至った場合は30日に下院、31日に上院それぞれで可決できるとして、市場ではリスク回避の姿勢が和らいだ。

朝発表の経済指標が米経済の強さを示したことも株買いを誘った。ミシガン大学が発表した5月の消費者態度指数(確報値)は59.2と市場予想(57.7)を上回った。4月の個人消費支出(PCE)物価指数は、変動が大きい食品とエネルギーを除くコアの上昇率が前年同月比4.7%と、市場予想(4.6%)を上回った。前月比も0.4%と、3月(0.3%)から伸びが加速した。

市場では「金融引き締めが続くなかでも米景気の力強さが意識され、景気が悪化するとの見方が弱まった」(ミラー・タバックのマシュー・マリー氏)との声が聞かれた。

ダウ平均は前日までの5営業日で770ドルあまり下落していた。3連休を控え、売りに傾いた持ち高を中立にする動きも出やすかった。顧客情報管理のセールスフォースやスマートフォンのアップルが買われた。アナリストが高評価を示したクレジットカードのアメリカン・エキスプレスの上昇も目立った。一方、製薬のメルクや医薬・日用品のジョンソン・エンド・ジョンソンは売られた。

ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は続伸した。前日比277.594ポイント(2.2%)高の1万2975.688で終えた。前日発表の四半期決算が好調だった半導体のマーベル・テクノロジーは3割超上昇した。同業のアドバンスト・マイクロ・デバイスAMD)やブロードコムにも買いが波及した。25日に自動車大手のフォード・モーターとの提携を発表した電気自動車のテスラも買われた。