バンブーズブログ

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NYダウ続伸、701ドル高 デフォルト回避や雇用統計受け

 

 


 
 
#北米 #国際
2023/6/3 5:18 (2023/6/3 6:25 更新)
 
【ニューヨーク=竹内弘文】2日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続伸し、前日比701ドル(2%)高の3万3762ドルで終えた。約1カ月ぶりの高値を付けた。米連邦政府の債務上限の効力を停止する法案が議会を通過し、債務不履行(デフォルト)が回避されたことを好感した。堅調な内容だった雇用統計が金融政策に与える影響は限定的と受け止められ、景気敏感株の買いを誘った。

多くの機関投資家が参照とするS&P500種株価指数は1%高となり2022年8月以来の高値を記録した。テクノロジー銘柄の比率が高いナスダック総合株価指数も1%高で、22年4月以来の高値となった。

5月31日の下院に続き、6月1日夜に上院が「財政責任法案」を賛成多数で可決した。バイデン大統領の署名を経て成立する。デフォルトという最悪の事態が避けられ、株式市場では安堵が広がる。市場の不安心理を映す米国株の変動性指数(VIX)は2日、14.6に低下。新型コロナウイルス感染拡大直前の20年2月以来の低水準を付けた。

5月の雇用統計は非農業部門の雇用者数が33万9000人増と、市場予想(19万人増)を大幅に上回った。米景気後退の観測が下がり、景気の影響を受けやすい銘柄群に買いが入った。S&P500の業種別指数では「素材」「資本財」「エネルギー」が上昇率上位に並んだ。

労働市場の堅調さは、米連邦準備理事会(FRB)による金融引き締めの長期化観測につながり、株売り材料にもなり得た。ただ、雇用統計では失業率が3.7%と前月から0.3ポイント上昇したほか、平均時給の伸びも鈍るなど、労働市場の過熱ぶりが徐々に沈静化している姿も示した。

JPモルガン・チェースのチーフ米国エコノミスト、マイケル・フェローリ氏は雇用統計について「利上げ見送りに傾いていることを示唆するFRB高官の直近の発言を覆すほどのメッセージは読み取れない」と指摘した。