6月2日(金曜)
「日経平均株価は大幅続伸、買い意欲強くバブル後高
値更新!」
1日の米国株式市場は、NYダウは153ドル高と上昇。米債務上限問
題に対する警戒感が薄らいだほか、米国の利上げ懸念が後退したこ
とが好感されました。米国株が上昇した流れを受け、国内株式市場
は堅調に推移しました。
【個別銘柄】
では、日経平均株価への寄与度の高い【9984】ソフトバンクグルー
プが急伸したほか、【7203】トヨタ自動車が年初来高値に上昇す
るなど出遅れていた大型株が物色されたことも全体相場を押し上げ
ました。他にも、製紙株が軒並み高となっており、【3864】三菱製
紙などが急騰しました。半面、【6920】レーザーテックなどの半導
体関連株が安く、【8316】三井住友フィナンシャルグループなどの
軟調な動きを見せました。他にも、プライムへの市場変更を発表し
たものの、同時に株式の売り出しを発表したことで需給悪が警戒さ
れた【2585】ライフドリンクカンパニーが急落しました。
6月1日(木曜)
「日経平均株価は主力株中心に買い戻され反発、終値で3万 1,000円台を回復!」
本日の国内株式市場は、朝方は前営業日終値近辺でのスタートとなりま したが、その後は買いに厚みが加わり次第に水準を切り上げました。前 日の欧州株式市場が全面安だったほか、米国株式市場でもNYダウをは じめ主要株価指数が揃って下落しました。世界的な株安の流れのなかで 国内株式市場でも軟調な地合いが予想されたが、主力株中心に押し目買 いが活発で、空売りの買い戻しを誘発する格好になりました。前場取引 時間中に米下院で債務上限停止法案が可決されたことが伝わりました が、これを受け一旦は材料出尽くし感から売りが先行する場面もありま した。しかし、その後は再び買いが優勢となり全体指数を押し上げまし た。
【個別銘柄】 では、売買代金トップの【6920】レーザーテックが高く、【9984】ソフ トバンクグループは商いを集め上値追いの流れ。【8306】三菱UFJ フィナンシャル・グループが大幅高に買われ、【7203】トヨタ自動車も 堅調な動きを見せました。他にも、【8068】菱洋エレクトロがストッ プ高で値上がり率トップに買われました。半面、【8766】東京海上ホー ルディングスが売られ、【7267】ホンダも冴えない。【4062】イビデ ン、【6954】ファナックなどが売りに押されました。その他、【6199】
セラクが急落、【7354】ダイレクトマーケティングミックスも大幅安と なりました。
5月31日(水曜)
「日経平均株価は400円を超える大幅安、中国景気減速など
を警戒してリスクオフ一色に!」
31日の国内株式市場で日経平均株価は大幅安、前営業日比
440円28銭高の3万0,887円88銭で取引を終えました。
本日の国内株式市場は、主力株をはじめ幅広い銘柄に利益 確定の売りが顕在化し、先物を絡め日経平均株価は大きく 下値を探る展開になりました。前日の欧州株式市場が全面 安に売られたほか、米国株式市場でも債務上限問題の採決
を警戒して、NYダウが反落するなどリスク回避ムードが強
まりました。また、取引時間中に発表された中国の経済指
標を受け景気の減速懸念が嫌気され、アジア株が全面安商
状に売られたことも投資家心理を冷やしました。
【個別銘柄】
では、【6920】レーザーテックなどの半導体関連が軒並み
安く、【6861】キーエンスも下落。【8031】三井物産など 総合商社が大きく売り込まれました。他にも、【6707】サ ンケン電気は大幅安となり、【3968】セグエグループは値下
がり率トップとなりました。半面、【6723】ルネサスエレ
クトロニクスが高く、【7741】HOYAも堅調な動きを見
せました。【8316】三井住友フィナンシャルグループも買
いが優勢となり、【3853】アステリアが急騰、【3912】モ
バイルファクトリーも物色人気となりました。
5月30日(火曜)
先物買いが支援に!」
30日の国内株式市場で日経平均株価は4営業日続伸、前営業日比94 円62銭高の3万1,328円16銭で取引を終えました。
本日の国内株式市場は、メモリアルデーで休場明けの米国株式市場 の動向を見極めたいと考える向きが多く、様子見ムードから売り買 いが交錯しましたが、後場に入ると地合いが改善。上げ幅を3桁に 広げてくると前場同様に上値が抑えられましたが、伸び悩んだ後も 概ね堅調に推移しました。日本株の持ち高を増やす目的の欧州勢と みられる海外投資家の買いが株価指数先物に入っているとの見方が 多く、結局、日経平均株価は、前営業日に続きバブル崩壊後の高値 を更新して取引を終えました。明日は5月最終営業日となります が、5月の日経平均株価はここまで約2,471円(4月末比+8.6%)上昇 し、まれにみる上昇月となっているだけに、明日もプラスで終え
て、良い流れを崩すことなく6月に引き継ぐ展開に期待したいとこ ろです。
【業種別】 では鉄鋼、精密機器、その他製品などが上昇した一方、保険、金属 製品、水産・農林などが下落しました。
【個別銘柄】 では、ソフトウェア開発の【4813】ACCESSが第1四半期の営 業損益が黒字転換したことで好感買いを集めてストップ高比例配 分。【6857】アドバンテストが連日の上場来高値に買われました。 経済産業省がAI半導体の開発を支援すると報じられたことを受け 【6526】ソシオネクストに買いが集まりました。半面、【6920】 レーザーテックや【9984】ソフトバンクグループが安く、【4661】 オリエンタルランドや【8316】三井住友フィナンシャルグループが 軟調。【7011】三菱重工業や【6367】ダイキン工業が値を下げまし た。
5月29日(月曜)
「日経平均株価は続伸、買い優勢の地合いで再び新値街道
へ!」
29日の国内株式市場で日経平均株価は続伸、前週末比317円23銭高 の3万1,233円54銭で取引を終えました。
本日の国内株式市場は前週後半の流れを引き継いで、リスク選好の 地合いのなか日経平均株価は上げ足を加速しました。懸案の米債務 上限問題が解決する方向となったことで、前週末の米国株が買わ れ、国内株式市場もその強調相場に追随する流れとなりました 。
【個別銘柄】
では、【9984】ソフトバンクグループが大幅高に買われ、【6857】 アドバンテストが売買代金を急増させ値を飛ばしました。他にも、 【8058】三井物産などの総合商社株も上昇。月面探査プログラムの 成果について発表した【9348】アイスペースが急伸しました。半 面、売買代金断トツの【6920】レーザーテックが朝高後に売られた ほか、【6861】キーエンスも冴えない。【6055】ジャパンマテリア
ルが大きく下値を探ったほか、【6140】旭ダイヤモンド工業なども 軟調に推移しました。
来週の見通し<6月5日~>
来週の日経平均株価は堅調な動きになりそうです。翌週が中央銀行ウイークとなり、FOMC(6/13~14)、ECB理事会(6/15)、日銀会合(6/15~16)と日程が集中します。来週は日米で経済指標がいくつか出てきますが、相場を大きく動かしそうな材料が少なく、基本的には中銀イベントを前に様子見姿勢の強い地合いになると予想します。ただし、6月のFOMCに関しては、利上げは見送られるとの見方が多い。日銀に関しては特に政策の修正があるといった見方が強まっているわけではなく、今回はこれらのイベントが警戒材料になる可能性は低いとの見方が強いです。足元の動きが良い日本株に関しては、様子見でも売りが手控えられることで、自然体での強い基調が続くと予想します。