バンブーズブログ

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関西電力、4日に初の出力制御 太陽光・風力を抑制


 
 
#関西 #地域 #環境エネ・素材
2023/6/3 20:47
 
関西電力子会社の関西電力送配電は3日、一部の太陽光・風力発電事業者の稼働を一時的に停止する「出力制御」を4日に実施すると発表した。関西エリアで出力制御を実施するのは初めて。脱炭素に向けた再生エネルギー発電のさらなる拡大に向け、電力需給の調整弁となる送配電網や蓄電設備の整備が求められそうだ。

4日午前9時から午後1時半まで、太陽光と風力の再生可能エネルギー電源を持つ発電事業者の一部に出力しないよう指示した。休日で工場の稼働が減り電力需要が下がるが、好天により太陽光発電の出力が伸びて供給が需要を上回る見通し。大型の発電設備に限られるため、一般家庭は対象とならないという。太陽光・風力の出力制御量は時間によって異なるが、42万㌔㍗〜52万㌔㍗程度とみられる。

 
電力の需給バランスが崩れると大規模停電などが発生するリスクがある。4月には中部エリアでも初めて実施されており、需要が比較的大きい大都市圏でも需給調整が難しくなっている。関西エリアでも再エネ発電設備の導入が進む。太陽光と風力で接続済みの発電設備量は2023年4月末段階で718万㌔㍗と、比較可能な18年10月末に比べて43%増えている。

再エネの普及をさらに押し進めるため、地域間の電力の需給バランスを整える必要がある。日本政府は地域間をつなぐ送配電網の整備も計画している。出力制御を実施していないのは東京電力パワーグリッド管内のみとなる。