バンブーズブログ

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NYダウ続伸、168ドル高 金利低下でハイテク株に買い


 
 
 
2023/6/9 5:13 (2023/6/9 5:59 更新)
 
【NQNニューヨーク=川上純平】8日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3日続伸し、前日比168ドル59セント(0.5%)高の3万3833ドル61セントで終えた。約1カ月ぶりの高値。8日発表の経済指標が労働市場の軟化を示したと受け止められた。米連邦準備理事会(FRB)の金融引き締め長期化への懸念が和らぎ、金利が低下したことで株式の買い安心感が広がった。

8日発表の週間の新規失業保険申請件数は26万1000件と市場予想(23万5000件)を上回った。市場では、働き手の需給が緩む兆候との受け止めがあった。今週に入ってオーストラリアやカナダの中央銀行が相次いで利上げを決めたことからFRBの金融引き締め継続への警戒が高まっていたが、ひとまず落ち着いた。

市場では、13〜14日の米連邦公開市場委員会FOMC)で政策金利を据え置き、その後の会合でも利上げ圧力が和らぐと受け止められた。米債券市場では長期金利が3.7%台前半に低下(前日終値は3.79%)し、相対的な割高感が薄れた高PER(株価収益率)のハイテク株に買いが入った。

顧客情報管理のセールスフォースやスマートフォンのアップルが上昇した。航空機のボーイング半導体インテルも買われた。半面、化学のダウやクレジットカードのビザは下落した。

ハイテク比率が高いナスダック総合株価指数は反発した。前日比133.629ポイント(1.0%)高の1万3238.524で終えた。電気自動車のテスラや半導体のエヌビディアが上昇した。

多くの機関投資家が運用指標にするS&P500種株価指数も反発し、前日比0.6%高い4293.93で終えた。2022年8月16日以来、およそ10カ月ぶりの高値。22年10月に付けた安値(3577.03)からの上昇率は20%に達した。