■本日の株式相場状況
「米株高受け続伸も買い一巡後は失速、値を消す展開
に!」
15日の国内株式市場で日経平均株価は続伸し、前営業日比29円67銭 高の3万8,385円73銭で取引を終えました。
《本日の国内株式市場》 は朝方は買いが先行し、日経平均株価は一時3万8,800円台まで駆け
上がりましたが、その後は失速する展開で下げに転じる場面もあり ました。
《前営業日の米国株式市場》 ではハイテク株への買いが目立ち、ナスダック総合株価指数が史上 最高値を更新、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株 指数(SOX指数)も3営業日続伸と騰勢を強めており、国内株式市場で も外国為替市場での円安進行を横目に朝方は値がさハイテク株中心 に買いを呼び込みました。しかし、その後は上値の重い展開を余儀 なくされ、日銀の金融政策正常化に向けた動きが警戒されているほ か、日本時間今晩に発表予定の米消費者物価指数(CPI)を見極めたい との思惑が買いを手控えさせました。
【業種別】 では、精密機器、ゴム製品、電気機器、輸送用機器、銀行業などが 上昇した一方、石油・石炭製品、不動産業、陸運業、繊維製品、パ ルプ・紙などが下落しました。
【個別銘柄】 では、【6920】レーザーテック、【6146】ディスコや【8035】東 京エレクトロンなど半導体製造装置関連が買われ、【6758】ソニー
グループも商いを膨らませ高い。また、好業績と株主還元策が材料 視されて【3099】三越伊勢丹ホールディングスが急騰しました。
半面、前期実績、今期見通しともに市場予想を下振れた【9843】 ニトリホールディングスが急落したほか、【7003】三井E&Sも売 り込まれました。【6952】カシオ計算機、【8136】サンリオなど が大きく株価水準を切り下げ、【1861】熊谷組も下落しました。
15日の日経平均株価・日足は「小陽線」となりました。日経平均株 価はドル円が落ち着いていることでポジティブに捉えることもでき
そうです。明日はギャップアップスタートから、場中は下げづらく 上げやすい地合いが続くと予想されます。日経平均株価の予想レン ジは3万8,500円-3万8,800円。
プライム市場の売買高は21億4,682万株、売買金額は概算で5兆0,141 億円でした。
15日の新興企業向け株式市場で東証グロース市場250指数は3営業日 ぶりに反落しました。終値は前営業日比15.74ポイント安の643.52で
した。前日に決算発表したトライアルやトライトの下落が目立ちま した。午後に日経平均株価が急速に上げ幅を縮小し、歩調を合わせ る形で新興市場では売りが増えました。市場では「前日は新興株の 上昇が目立っていたが、自律反発の域を出ていなかった。新興株は 東証プライムの主力銘柄と比べて、自社株買いなど株主還元の支え が少ない点も重荷」との見方がありました。
【グロース市場】 では【5253】カバーや【9338】INFORICH、【4485】JT
OWERは下落しました。一方、【4264】セキュアや【9227】マイ クロ波化学、【7685】BuySell Technologies が上昇しました。