バンブーズブログ

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米国株、ダウ続伸 利下げ観測が支え ナスダックは最高値


 
 
#米国・欧州株概況 #海外 #マーケット
2024/6/6 5:08
【NQNニューヨーク=戸部実華】5日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続伸し、前日比96ドル16セント高の3万8807ドル45セント(速報値)で終えた。5日発表の雇用指標が労働需給の緩和を示し、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ時期が遅れるとの懸念が後退した。エヌビディアなど半導体関連株が買われたことも投資家心理を支えた。

5日発表の5月のADP全米雇用リポートでは非農業部門の雇用者数が前月比15万2000人増えた。伸びは4月から縮小し、ダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想(17万5000人)を下回った。インフレ圧力が薄れつつあるとの見方につながった。米長期金利は一時2カ月ぶりの水準に低下。高PER(株価収益率)のハイテク銘柄を中心に株式の相対的な割高感が薄れるとみた買いが入った。

人工知能(AI)関連需要の拡大による業績期待が強い銘柄に買いが広がったことも、投資家心理の改善につながった。ダウ平均の構成銘柄ではないが、エヌビディアが大幅高となり、半導体関連銘柄も軒並み買われた。前日発表した決算でAI関連製品の業績貢献を示したヒューレット・パッカードエンタープライズ(HPE)の上昇も目立った。ダウ平均の構成銘柄ではインテルマイクロソフトアマゾン・ドット・コムなどが高かった。

ダウ平均は下げる場面もあり、上値は重かった。ハイテク株に資金が向かった一方、ディフェンシブ株や消費関連株の一角は売られやすくなった。アメリカン・エキスプレスやウォルト・ディズニーマクドナルドが下げた。

ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は3日続伸し、前日比330.858ポイント高の1万7187.905(速報値)で終えた。5月28日以来となる過去最高値を更新した。多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数は4日続伸し、5月21日以来となる最高値を更新した。