2024/7/26 9:09(2024/7/26 15:32 更新)
26日の東京株式市場で日経平均株価は8日続落し、終値は前日比202円10銭(0.53%)安の3万7667円41銭だった。8日続落は2021年9月27日から10月6日までの8日続落以来、2年9カ月ぶり。25日の米ハイテク株安の流れを受け、半導体関連などに売りが先行した。短期的な戻りを期待した自律反発狙いの買いで日経平均は上昇に転じる場面もあったが、取引終了にかけトヨタやソフトバンクグループ(SBG)など主力株に再び売りが強まり、日経平均は下げ幅を広げる展開だった。
25日の米株式市場でナスダック総合株価指数と主要な半導体関連株で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)がともに3日続落した。東京市場でも東エレクやアドテスト、レーザーテクなど半導体関連株を中心に売りが出て指数を押し下げた。日経平均株価を対象としたオプション価格から算出する日経平均ボラティリティー・インデックス(VI)は、一時23.08と4月22日以来の高水準まで上昇。相場変動率の高まりで、買い持ち高を落とす動きが強まった。
来週には日銀金融政策決定会合と米連邦公開市場委員会(FOMC)を控える。大和証券の壁谷洋和チーフストラテジストは、「日銀が利上げするのではないかとの警戒感が外国人投資家の間で急速に強まっており、足元の日本株売りにつながっている」と話した。
日経平均は上昇し、心理的節目の3万8000円台を回復する場面もあった。円高進行の一服に加え、前日は大幅に下落していたため、自律反発を見込んだ買いが入った。ただ、取引終了にかけては主力株への売りが強まり、自律反発の勢いはそがれた。
東証株価指数(TOPIX)は3日続落し、終値は10.32ポイント(0.38%)安の2699.54だった。JPXプライム150指数は7日続落し、2.90ポイント(0.24%)安の1189.34で終えた。
東証プライムの売買代金は概算で4兆4350億円、売買高は17億8108万株だった。東証プライムの値下がり銘柄数は871。値上がりは705、横ばいは69だった。
ルネサスや富士フイルム、リクルートが安い。一方、四半期決算の内容が好感されたキヤノンや富士通は買われた。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕