企業年金基金とは 企業が掛け金拠出し運用
きょうのことば
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2024/7/30 2:00
▼企業年金基金 退職した従業員に支払う年金のために企業が設立する年金基金。20〜59歳が加入する国民年金(1階部分)やサラリーマンなどが加入する厚生年金(2階部分)に上乗せされる年金制度として「3階部分」と呼ばれる。企業年金の形態は事業主とは別の法人として設立し資産を管理運用する「基金型」のほか、事業主が従業員の同意を得て、年金資産を管理・運用する「規約型」がある。
企業年金の主流は確定給付年金。企業が支払う年金額をあらかじめ約束し、支払いに向けて掛け金を拠出して運用する。運用リスクは企業が負い、年金資産が足りなくなった場合は企業が資金を拠出して穴埋めする。運用実績で受取額が変わる「確定拠出型」なども近年増加している。
一般的に年金の運用や管理は信託銀行や生命保険会社、資産運用会社などに委託する。企業年金の運用目標となる期待運用利回りは2%程度での推移が続き、株式などのリスク資産の比率は低下基調にある。格付投資情報センター(R&I)の推計によると2023年度の企業年金の運用利回りは8%を超えるなど運用が好調で、財政状況は全体的に良好な水準にある。