バンブーズブログ

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『円キャリー取引』今日の言葉

円キャリー取引とは 金利差で収益、活発化なら円安に
 
きょうのことば
#きょうのことば #グローバルマーケット #為替・金利
2024/8/7 2:00
円キャリー取引 低金利の円を市場で借りてきてドルなどの高金利通貨で運用することで、金利差収益を得ようとする取引。主な取引主体として、ヘッジファンドなどの投機筋や外国為替証拠金取引(FX)を手掛ける個人投資家などが挙げられる。外国為替市場で円キャリー取引がさかんになると円売り・ドル買いの動きが強まるため、円安圧力となる。

 
2024年初から一方向に進んできた円安・ドル高の主因との見方が強い。金融政策の見通しを映すとされる日米2年物国債金利差は1月の4.2%前後から4月には4.7%台まで拡大した。米連邦準備理事会(FRB)の利下げが遅れるとの見方が強かったためだ。ただ、7月以降は日銀の追加利上げやFRBの利下げ観測が強まり、金利差が一気に縮小。円キャリー取引の解消や縮小が進んでいるとみられている。

値動きが激しい局面でも円キャリー取引はしぼみやすい。思いがけない円高進行で為替差損が生じ、金利差収益を失ってしまうためだ。7月以降は政府・日銀による円買い為替介入とみられる動きもあり、1日の値幅が数円に及ぶことが増えた。7月中旬に1ドル=161円台を付けていた対ドルの円相場は足元で10円以上上昇。円高と株安が共振している。