NYダウ反落、92ドル安 物価統計前に持ち高調整
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2024/9/11 5:36(2024/9/11 6:35 更新)
【NQNニューヨーク=矢内純一】10日の米株式市場でダウ工業株30種平均は反落し、前日比92ドル63セント(0.22%)安の4万0736ドル96セントで終えた。11日に8月の消費者物価指数(CPI)の発表を控え、持ち高調整の売りが優勢となった。金融株の下げも目立ち、ダウ平均の下げ幅は400ドルを超える場面があった。
米連邦準備理事会(FRB)は17〜18日に開く米連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げを決める公算が大きい。利下げ幅を巡る市場の見方が定まらないなか、11日発表の8月の米CPIの内容を見極めたい雰囲気があった。10日夜には米大統領選の候補者討論会があり、「経済政策の議論を注目したい」(インタラクティブ・ブローカーズのホセ・トーレス氏)との声があった。
金融株に売りが出て、ダウ平均を下押しした面もある。経営陣が2025年の純金利収入の市場予想は「高すぎる」との見方を示したJPモルガン・チェースが売られた。前日にデービッド・ソロモン最高経営責任者(CEO)がトレーディング部門の低調な見通しを示したゴールドマン・サックスも安かった。
ダウ平均は売り一巡後に下げ幅を縮めた。前週に下げが目立ったハイテク株の一部に買いが入った。景気の先行きへの警戒が根強い中、景気変動の影響を受けにくいディフェンシブ株の一角にも買いが入り、ダウ平均を支えた。
その他のダウ平均の構成銘柄では、ボーイングとナイキが下落。原油価格の下落を背景にシェブロンも安かった。アップルも売られた。一方、アマゾン・ドット・コムとマイクロソフトが上昇。アムジェンとユナイテッドヘルス・グループも買われた。
ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は続伸した。前日比141.277ポイント(0.83%)高の1万7025.880で終えた。エヌビディアやアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)といった半導体株の一部に買いが入った。アナリストが好評価を示したテスラも高かった。