AI利用のリスクとは 各国の選挙で偽画像拡散
きょうのことば
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2024/9/16 2:00
▼AI利用のリスク 高精度な文章や動画像を生み出す生成AI（人工知能）が社会に混乱や悪影響をもたらす危険性。政府のAI戦略会議は2023年、AIのリスクとして「機密情報漏洩・個人情報の不適正利用」「犯罪の巧妙化・容易化」「偽情報による社会の不安定化・混乱」「教育現場での活用」「著作権侵害」「失業」などを挙げた。
これらの一部は顕在化している。世界ではAIチャットボットによる個人情報の過剰な取得や、AIによる偽動画を使った犯罪などが起きている。各国の大型選挙ではAIによる偽画像がSNS上で拡散し、民主主義の土台を揺るがす。米スタンフォード大のまとめでは23年にAIを悪用した事例は世界で123件確認され、2年前から1.7倍に増えた。
米政府は23年7月、グーグルやメタ、マイクロソフト、オープンAIなどと透明性向上などについて合意した。AIを巡る競争の激しさが増すなか、開発事業者は利活用だけでなく安全性への取り組みや説明責任への対応も迫られている。
