アジア選手権で50年ぶり快挙
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2024/10/10 10:52
10月9日の卓球アジア選手権で張本美和は日本の2大会ぶり優勝に貢献した(写真はパリ五輪の卓球女子団体決勝)=共同
卓球のアジア選手権は9日、カザフスタンのアスタナで行われ、女子団体決勝で日本は中国に3-1で勝ち、2021年(ドーハ)以来となる2大会ぶりの優勝を果たした。中国が出場した大会での優勝は1974年(横浜)以来、50年ぶりの快挙となった。
団体戦は3戦先勝で、第1試合は16歳の張本美和(木下グループ、世界ランキング7位)が王芸迪(同4位)に3-2で先勝。第2試合で伊藤美誠(スターツ、同9位)がパリ五輪シングルス銀メダルの孫穎莎(同1位)にストレートで敗れたが、続く平野美宇(木下グループ、同12位)が陳幸同(同6位)に3-1で勝った。第4試合では張本美が過去未勝利だった孫に0-2から逆転し、頂点に立った。
卓球女子は近年、1強の中国を日本が追いかける状態が続く。今夏のパリ五輪の団体決勝は早田ひな(日本生命)、平野、張本美で臨んでストレート負けし、2021年東京五輪に続く銀メダル。今年2月の世界選手権団体戦決勝でも同じメンバーで2-3と惜敗し、5大会連続の2位だった。
殊勲の2勝を挙げた張本美は男子のエース張本智和(智和企画)を兄に持ち、高い守備力と威力のある両ハンドドライブを武器に急成長。パリ五輪後には「銀メダルはうれしいけど、やっぱり金メダルが欲しい」とさらなる飛躍を誓っていた。
今大会の決勝でプレーした中国勢のうち、パリ五輪に出場したのは孫のみ。五輪シングルス2連覇の陳夢らは不在だったが、日本もシングルス銅メダリストで故障明けのエース早田は欠場した。大会前に「いい成績を残したい」と意気込んでいた張本美をはじめ、日本の地力と総合力を示した価値ある勝利といえる。
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