とは 基地局あたりの電波カバー範囲、4Gより狭く
きょうのことば
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2024/10/11 2:00
▼5G 携帯電話の通信システムの第5世代の規格を指す。4G(LTE)と比べて10倍以上の高速で大容量のデータのやり取りが可能で、通信の遅延は10分の1程度と少ない。2時間の映画を3秒程度でダウンロードできるとされ、スポーツや音楽ライブの動画も視聴しやすい。仮想現実(VR)や拡張現実(AR)など高精細なコンテンツに加え、自動運転や遠隔医療でも活用が広がる。
2019年に米国と韓国で商用化され、日本は1年遅れの20年に始まった。5Gの基地局の電波は半径1キロメートル程度しか飛ばず、一つでカバーできる範囲は4Gよりも狭くなる。データ容量や速度など通信の性能を左右するため、通信会社はより多くの基地局をつくる必要に迫られている。
5Gの基地局の設備を巡っては、通信機器大手である中国の華為技術(ファーウェイ)が世界シェアの約3割を握る。安全保障を巡る米中対立の影響で、同社製品を使用しない国・地域が増えている。英国では1月、大手通信会社などの基幹通信網から同社製品を全面排除する政府通達が発効した。
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