バンブーズブログ

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⭐️《NYダウ反落128ドル安》

NYダウ反落128ドル安、利益確定売り ナスダック最高値
 
 
#海外 #マーケット #株式
2024/12/3 5:39(2024/12/3 6:58 更新)
 
【NQNニューヨーク=矢内純一】2日の米株式市場でダウ工業株30種平均は反落し、前週末比128ドル65セント(0.28%)安の4万4782ドル00セントで終えた。前週末に最高値を更新した後で、主力株の一部に利益確定売りが出た。トランプ次期米大統領の関税政策の不透明感も投資家心理の重荷となった。一方で、ハイテク株の一部に買いが入り、指数を支えた。

ダウ平均は11月に3000ドルあまり上昇し、月間の上昇幅は2022年10月以来の大きさとなった。米大統領選後に株式相場の上昇基調が強まり、短期的な過熱感や高値警戒感が意識された。

トランプ次期米大統領は11月30日、ブラジルや中国、ロシアなど有力新興国の「BRICS」に対して米ドルの基軸通貨としての地位を脅かさないように求める考えを示した。要求に従わなければ、高関税を課すとした。関税は米国のインフレ圧力となるうえ、報復措置は米国の輸出にも影響する。市場では「次期政権の関税政策が経済に与える影響を見極めたい」(シーミス・トレーディングのジョセフ・サルッジ氏)との指摘があった。

ダウ平均の下値は限定的だった。2日午前発表の11月の米サプライマネジメント協会(ISM)製造業景況感指数は48.4と10月(46.5)から改善し、ダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想(47.5)を上回った。個別項目では「新規受注」や「雇用」が改善する一方、「価格」が低下した。

米連邦準備理事会(FRB)のウォラー理事は2日午後の講演で「現時点では12月の米連邦公開市場委員会FOMC)で利下げを支持する方向に傾いている」との認識を示した。米景気が底堅さを保つなか、FRBが利下げを続けるとの見方は株式相場を支えた。

ダウ平均の構成銘柄では、アムジェンとJPモルガン・チェースが下げた。ベライゾン・コミュニケーションズとハネウェル・インターナショナルも安かった。半面、マイクロソフトアマゾン・ドット・コム、アップルといったハイテク株が上昇した。 

ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は続伸した。前週末比185.782ポイント(0.96%)高の1万9403.948(速報値)で終え、11月11日以来の最高値更新となった。テスラが上昇した。高度運転支援システム「フルセルフドライビング(FSD)」の最新版を公表し、好感した買いが入った。アドバンスト・マイクロ・デバイスAMD)やブロードコムなども上昇し、主要な半導体関連株で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)は2.6%高で終えた。

多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数は続伸した。前週末比14.77ポイント(0.24%)高の6047.15と連日で最高値を更新した。