(天声人語)広辞苑刊行70年
2025/5/27 (火) 5:00
広辞苑は、私と同じ同級生なんですねー。
いい辞書が欲しい。そう熱望していた井上ひさし氏が、広辞苑が誕生した時の感動を記している。1955年5月だ。「自分だけではない、全日本人の生涯がこの一冊の中で営まれるのだ」(『完本ベストセラーの戦後史』)▼収録項目数は約20万。辞書としては中型だが、20歳の井上青年には、これから見聞きし、感じること…
辞書は、言葉を通じて社会を映す鏡と言われる。自分の顔は、自分で見えない。映った姿を見て世の中にはの顔つきに気づく、そんなところもあるだろう。それも70年間鏡を磨き続けてきた人たちのおかげである。