ペロブスカイト太陽電池とは 日本発、壁や窓にも設置
きょうのことば
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2025/6/30 2:00
積水化学工業が開発したペロブスカイト太陽電池(3月、福島県楢葉町)
▼ペロブスカイト太陽電池 「ペロブスカイト」という特殊な結晶を用いる次世代太陽電池の一種。鉛やヨウ素などからできた結晶の層を、電気を通す金属酸化物の膜や有機物の膜で挟む。電極や封止材を重ねても厚さが約1ミリメートルほどと非常に薄い。耐荷重の小さい屋根や壁、窓にも設置しやすい。
日本発の技術で、桐蔭横浜大学の宮坂力特任教授らが2009年に発表した論文が基になっている。積水化学工業やパナソニックホールディングス(HD)が開発している。中国や欧州でも量産に向けた動きは盛んで、国際競争は激しい。日本は従来のシリコン型太陽光パネルでは、価格競争などで中国に敗れた経緯がある。
ペロブスカイトには、軽くて薄い「フィルム型」のほか、建材の一部として使える「ガラス型」、従来の太陽光パネルと組み合わせて発電効率を高めた「タンデム型」の3つの種類がある。原料のヨウ素が日本で調達できるため、経済安全保障の観点からも普及が期待されている。
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