バンブーズブログ

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💫宇宙開発競争力体制を確立してほしい

[社説]H3成功を宇宙開発の競争力の一歩に
 
 
#社説 #オピニオン #宇宙開発
2026/6/12 19:05
 
鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられるH3ロケット6号機(12日午前)=共同
宇宙航空研究開発機構(JAXA)が12日、日本の大型基幹ロケット「H3」の打ち上げに成功した。補助ロケットなしで飛び立つ日本初の方式で、昨年末に失敗してから半年で再起を果たした。

3基の主エンジンだけを使う機体は、100億円に上る従来の打ち上げ費用を半減させることができる。今後も成功実績を積み重ね、宇宙開発における日本の競争力向上につなげてもらいたい。

前回の失敗の原因は、衛星を置く台座に欠陥があり、それが飛行中の破壊につながったとほぼ特定された。ただし他の要因の可能性がすべて消えたわけではなく、早期再開が不安視されていた。

観測や測位などの拠点となる宇宙は国家の重要インフラだ。ロケット不在が安全保障や産業競争力を揺るがす危うさを考えれば、短期間で再挑戦した判断は妥当だ。

高価な衛星を載せず、失敗した場合の損失リスクを抑えたうえで、新しい方式や失敗原因の確認に臨んだ姿勢も評価できよう。

それでも見過ごせないのはH3のみに頼る日本の開発体制だ。他の小型ロケット開発が滞るなか、前回の失敗によって日本の宇宙輸送が完全に止まった事実は重く受け止めなければならない。

国際競争力にも課題は多い。2025年の打ち上げ成功回数は米国が192回、中国が91回の一方、日本は3回にとどまった。日本は30年代前半に年間30回をめざすが、現実との隔たりは大きい。

JAXAが手掛けた主力ロケットの拡充は欠かせないものの、米スペースXは1社で年100回を超す数を打ち上げる。劣勢を挽回するため、日本は民間も含めた複数のロケットを確保する体制の構築を急ぐ必要がある。

ロケット開発は安全保障にかかわるうえ、莫大な費用を伴うことを踏まえると、民間企業に全てを委ねるのは現実的ではない。

国内でスタートアップが試みたロケット打ち上げは失敗が続く。国は技術の将来性を冷静に見極めたうえで公的支援を手厚くし、民間の力を引き出してほしい。

国の期待を背負う企業の側にもそれに見合う覚悟が問われるのは言うまでもない。

政府は司令塔としての役割を十分に果たせているのか、改めて検証する必要もあるだろう。官民連携を強固にし、衛星打ち上げを他国に頼らなくてすむ宇宙開発体制の確立を急ぐべきだ。