バンブーズブログ

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プーチン氏が演説 ワグネル首謀者「国を裏切った」


 
 
#ウクライナ侵攻 #ヨーロッパ
2023/6/27 4:49 (2023/6/27 6:09 更新)
26日、ロシアのプーチン大統領は国営テレビで演説した(ロシア大統領府提供)=ロイター
ロシアのプーチン大統領は26日夜に国営テレビで演説し、民間軍事会社のワグネルの武装蜂起の停止について「最後の一線で立ち止まった」と流血の事態を回避したことを評価した。反乱の首謀者がロシアを裏切ったと強調した。プーチン氏が武装蜂起の停止後にワグネルに言及したのは初めて。

プーチン氏は武装蜂起について「いずれにせよ鎮圧されただろう」と強調した。ワグネル創設者のプリゴジン氏への直接の言及はなかったが、「反乱の首謀者たちはこのことを理解していなかったはずがない」と批判した。「国や国民を裏切った」とも述べ、暗に同氏の行動を強く非難する言葉が目立った。

ロシア国防省と対立していたプリゴジン氏は23日夜に武装蜂起を宣言し、南部ロストフ州の軍事施設を制圧、首都モスクワの南方200キロメートルまで迫った。プーチン氏は演説で「悲惨な流血の事態を避けるために、発生当初から私が直接の指示をとった」と自らが率先して対応を進めたと強調した。

プーチン氏はワグネルの戦闘員らに対し「唯一の正しい決断を下したワグネルの戦闘員らに感謝する」と語った。戦闘員らはロシア国防省と契約を結べるほか、「希望者はベラルーシに行くこともできる。私の約束は守られる」と選択の機会があると強調した。

武装蜂起はプーチン氏の意を受けたベラルーシのルカシェンコ大統領がプリゴジン氏との仲介役となり、24日夜に武装蜂起の停止で合意。反乱は1日で収束した。プーチン氏はルカシェンコ氏について「努力と平和的解決への貢献に感謝する」と謝意を示した。

プーチン氏は「祖国にとって最も困難な試練を共に乗り越えることができた」とロシア国内の結束が反乱の停止につながったと強調した。

プリゴジン氏は反乱停止の合意を受けて24日夜「我々は隊列を反転し駐屯地へと戻っていく」と通信アプリのテレグラムに投稿した。ロストフ州を離れてからの消息は不明になっている。ペスコフ大統領報道官は24日夜に「プリゴジン氏の刑事事件は取り下げられ、ベラルーシに出国する」と記者団に述べた。