バンブーズブログ

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NYダウ反発、209ドル高 景気敏感株や医薬株に買い


 
 
#北米 #国際
2023/7/11 5:27 (2023/7/11 5:55 更新)
 
【NQNニューヨーク=矢内純一】10日の米株式市場でダウ工業株30種平均は4営業日ぶりに反発し、前週末比209ドル52セント(0.6%)高の3万3944ドル40セントで終えた。前週末までの3営業日で683ドルほど下げた後で、主力銘柄の一部には自律反発狙いの買いが入った。一方、米連邦準備理事会(FRB)による利上げ継続観測で金利の先高観が根強い。一部のハイテク株には売りが出て、上値を抑えた。

目新しい取引の材料が少ないなか、景気敏感株と製薬株などには値ごろ感からの買いが入った。市場では「高値圏にあるハイテク株を売って、今年値上がりの目立っていない銘柄に資金を振り向ける動きが出ているようだ」(ニューブリッジ・セキュリティーズのドナルド・セルキン氏)との声が聞かれた。中小型株で構成する株価指数ラッセル2000は1%超上げた。

サンフランシスコ連銀のデイリー総裁が10日の講演で、インフレ抑制のために年内あと2回の利上げが必要になるとの認識を示した。金利上昇への警戒からハイテク株には持ち高調整の売りが出た。主要なハイテク株で構成するナスダック100株価指数のリバランス(資産配分の調整)が決まり、年初から上昇の目立つ大型ハイテク株の売りを誘ったとの見方もあった。

12日には6月の消費者物価指数(CPI)が発表される。米国の金融政策の先行きを考える上で、物価動向を見極めたいとの雰囲気も強かった。14日にはJPモルガン・チェースシティグループといった大手金融の決算発表がある。売買が一巡した後は、持ち高を一方向に傾ける動きは限られた。

ダウ平均の構成銘柄では、バイオ製薬のアムジェン、ホームセンターのホーム・デポが上げた。機械のハネウェル・インターナショナル、スポーツ用品のナイキも買われた。一方、通信のベライゾン・コミュニケーションズスマートフォンのアップル、保険のトラベラーズが安かった。

ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は4営業日ぶりに反発した。前週末比24.765ポイント(0.2%)高の1万3685.481で終えた。ネット通販のアマゾン・ドット・コム、ネット検索のアルファベットが下落した。一方、新サービスの登録者数が増えている交流サイトのメタプラットフォームズは上昇した。