バンブーズブログ

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ドジャース・大谷翔平から年賀状

「新たな環境での再スタートに身も心も引き締まります」
 
配信 2024年1月1日 02:30更新 2024年1月1日 02:33
スポーツニッポンスポニチ

 エンゼルスからFAでドジャースに移籍した大谷翔平投手(29)が昨年に続き、スポニチ読者へ年賀状を送った。メジャー6年目の昨年は日本選手初の本塁打王に輝き、2年ぶり2度目のMVPを獲得。オフにはスポーツ界史上最高の10年総額7億ドル(決定時約1015億円)でド軍と契約を結んだ。世界に誇る二刀流が新たな決意を示すとともに、さらなる飛躍を誓った。

 海を渡って7年目を迎えた。今オフ初めてFAとなり、ドジャースに移籍した多忙な時期にもかかわらず、大谷はスポニチ読者への年賀状を忘れてはいなかった。

 「チームは替わりますが、野球への情熱は変わらず皆さんと一緒にさらなる飛躍の一年にしたいと思います」。2024年元日。自身初のプレーオフ(PO)進出、夢のワールドシリーズ(WS)制覇に向け、率直な思いをしたためた。

 
 昨季は44本塁打で日本選手初の本塁打王を獲得。投手でも2年連続2桁となる10勝を挙げ、史上初となる2度目の満票でア・リーグMVPに輝いた。そして6年在籍したエンゼルスブルージェイズジャイアンツなどの争奪戦の末、ド軍への移籍を決断した。

 スポーツ界史上最高の10年総額7億ドル(決定時約1015億円)の大型契約。さらに97%の6億8000万ドル(同約986億円)を後払いにする異例の契約は「勝ちたい」という思いの表れだ。ド軍は補強の予算を捻出できたことで、投手史上最長で最高額となる12年総額3億2500万ドル(同約462億円)で山本を獲得。大谷も「ぜひ獲得してほしい」と進言し、交渉にも同席して日本人最強タッグ結成に尽力した。

 「新たな環境での再スタートに身も心も引き締まります」

 昨年9月に2度目の右肘の手術を受け、今季は打者に専念する。入団会見では既に素振りを再開していることを明かし「開幕に十分間に合う」と明言。3月20日パドレスとの開幕戦(韓国・ソウル)に向け、新たな本拠ドジャースタジアムで練習に励んでいる。

 初めて主戦場にするナ・リーグは昨季史上初の「40本塁打、70盗塁」を達成したブレーブスのアクーニャを筆頭に強力なライバルがそろうが、史上4人目の両リーグ本塁打王や、過去61、66年のフランク・ロビンソン(レッズ、オリオールズ)しかいない両リーグMVPに期待がかかる。

 ド軍は11年連続PO進出も、WS制覇はコロナ禍で短縮シーズンだった20年のみ。デーブ・ロバーツ監督はPOへの秘策として、手術した右肘の回復次第ではシーズン終盤の左翼起用の可能性を掲げ、来年の投手復帰に備える大谷も了承した。7月5日に節目の30歳を迎える世界の二刀流。メジャー第2章がいよいよスタートする。(柳原 直之)