女性の先輩たちが道を切り開いてくれたおかげで今がある
2023年3月1日〜10日、浅草演芸ホールの夜の部は「桃組」として、出演者が全員女性になった。首都圏の寄席定席では初めての試みだ。このトリを務めたのが、昨年落語協会における女性で10人目の真打ちに昇進した蝶花楼桃花さん。
男性落語家は1000人ほどいると言われているのに対し、女性は40〜50人ほどと、今も男性中心の落語界。女性が入れない壁があるのかと尋ねたが、桃花さんは特に感じないという。「男性と同じように修行して同じように昇進したと思います。16年前に私が入門した当時は女性は少なかったものの、かつて“女真打”と別枠にされていた制度も、その頃には既に撤廃されていました。女性の先輩たちが道を切り開いてくれたおかげですね