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2023/4/19 6:42
ネットフリックスは広告収入など新たな収益源を模索している=ロイター
【シリコンバレー=中藤玲】米ネットフリックスが18日発表した2023年1〜3月期決算は、売上高が前年同期比4%増の81億6150万ドル(約1兆1000億円)だった。会員数は3カ月で175万人増加した。1997年に創業して始めたDVDのレンタル事業を9月の出荷を最後に終了することもあわせて発表した。
本業のもうけを示す営業利益は前年同期比13%減の17億1431万ドルだった。純利益は同18%減の13億512万ドル。3月末の会員数は2億3250万人で、22年12月末と比べて175万人増えた。1株利益は2.88ドルで市場予想を上回った。
一方で売上高は市場予想である81億7670万ドルを下回った。4〜6月期の売上高予想も前年同期比3%増の82億4200万ドルで市場予想に届かず、18日の米株式市場の時間外取引でネットフリックス株は同日終値より一時12%超下落した。
ネットフリックスは今年1月に会長に退いたリード・ヘイスティングス氏が、インターネットで受け付けてDVDを郵送でレンタルする会社として創業した。そのDVD事業を23年9月29日で終了する。DVDの郵送からネットを活用した動画配信に事業モデルを変革したことで、事業が急拡大した。