バンブーズブログ

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NYダウ反発、383ドル高 卸売物価の伸び鈍化を好感


 
 
 
2023/4/14 5:20 (2023/4/14 5:38 更新)

【NQNニューヨーク=横内理恵】13日の米株式市場でダウ工業株30種平均は反発し、前日比383ドル19セント(1.1%)高の3万4029ドル69セントと、2月半ば以来の高値で終えた。同日発表の3月の米卸売物価指数(PPI)がインフレ鈍化を示し、米連邦準備理事会(FRB)の利上げ打ち止めが近いとの見方につながった。インフレ懸念と利上げ観測の後退を受け、ハイテク株や消費関連株が買われた。

PPIは前月比で0.5%下がり、横ばいとの市場予想を下回った。エネルギー・食品を除くコア指数も市場予想に反して小幅に下落した。12日発表の米消費者物価指数(CPI)も市場予想を下回っており、インフレ圧力が緩和しているとの見方が強まった。13日発表の週間の米新規失業保険申請件数は市場予想を上回り、米景気の一段の減速を示したと受け止められた。

PPIを受けて、米株式市場では「FRBが5月の米連邦公開市場委員会FOMC)で政策金利を据え置くとの見方が意識された」(インガルズ・アンド・スナイダーのティム・グリスキー氏)との声があった。

利上げ観測後退で相対的な割高感が薄れた高PER(株価収益率)のハイテク株が買われ、スマートフォンのアップルやソフトウエアのマイクロソフトの上昇が目立った。映画・娯楽のウォルト・ディズニーなどの消費関連株も上げた。

一方、米新規失業保険申請件数が予想以上だったことで米景気懸念が意識され、ダウ平均は寄り付き直後には小幅に下げる場面があった。

ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は4営業日ぶりに反発し、前日比236.935ポイント(2.0%)高の1万2166.272で終えた。傘下のクラウドサービス「AWS」を通じて生成人工知能(AI)を提供すると発表したアマゾン・ドット・コムが高い。動画配信のネットフリックスなどの上げも目立った。