バンブーズブログ

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NYダウ7日ぶり反発、212ドル高 景気悪化の懸念和らぐ


 
 
 
2023/6/28 5:15 (2023/6/28 5:47 更新)
 
【NQNニューヨーク=戸部実華】27日の米株式市場でダウ工業株30種平均は7営業日ぶりに反発し、前日比212ドル03セント(0.6%)高の3万3926ドル74セントで終えた。27日に発表された米経済指標が軒並み市場予想を上回り、米景気悪化への懸念が和らいだ。ダウ平均は前日まで下げが続き、主力銘柄に値ごろ感からの買いが入りやすかった。

朝方発表の5月の耐久財受注額は前月比1.7%増と市場予想(1.0%減)に反して増えた。5月の新築住宅販売件数も、前月比12.2%増と市場予想(1.2%減)に反して伸びた。6月の米消費者信頼感指数は109.7と市場予想(104.0)を上回り、2022年1月以来の高水準となった。

市場では「金融引き締めが続くなかでも米経済は底堅さを維持しており、企業業績にとっても朗報だ」(SIAウェルス・マネジメントのコリン・チェシンスキ氏)との声が聞かれた。

中国の李強(リー・チャン)首相は27日、同国の23年の5%経済成長は「実現可能」と述べた。中国経済の回復期待も投資家心理を改善させた。ダウ平均の構成銘柄では景気敏感株や消費関連株への買いが目立った。ホームセンターのホーム・デポやスポーツ用品のナイキ、航空機のボーイング、建機のキャタピラーが高い。

前日に下げが目立ったハイテク株にも買いが入り、相場を支えた。ソフトウエアのマイクロソフトスマートフォンのアップルが2%近く上げた。

一方、朝方に四半期決算とあわせて通期の1株利益見通しの引き下げを発表したドラッグストアのウォルグリーンズ・ブーツ・アライアンスは9%安で終えた。工業製品・事務用品のスリーエム(3M)やバイオ製薬のアムジェンも売られた。

ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は3営業日ぶりに反発し、前日比219.895ポイント(1.6%)高の1万3555.673で終えた。主力株が軒並み買われ、アナリストが目標株価を引き上げたメタプラットフォームズは3%高で終えた。半導体関連銘柄も総じて高い。電気自動車のテスラは4%上げた。