バンブーズブログ

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NYダウ反落、74ドル安 インフレ懸念が重荷


 
 
 
2023/6/29 5:35
 
【NQNニューヨーク=横内理恵】28日の米株式市場でダウ工業株30種平均は反落し、前日比74ドル08セント(0.2%)安の3万3852ドル66セントで終えた。高インフレや米連邦準備理事会(FRB)の利上げが続くとの見方が消費関連株の一角やディフェンシブ株の重荷となった。一方、ハイテク株の一部は買われ、相場を下支えした。

28日に欧州中央銀行(ECB)主催の「ECBフォーラム」のパネル討議に参加したパウエルFRB議長がインフレについて「想定していたよりもしつこい」と述べた。利上げを1会合置きではなく、連続で実施する可能性があるとも指摘した。

「インフレが消費を圧迫するとの見方が意識されやすい」(オアンダのエドワード・モヤ氏)といい、ホームセンターのホーム・デポなど消費関連株が売られた。利上げ継続観測から保険のトラベラーズや医療保険のユナイテッドヘルス・グループといったディフェンシブ株なども軟調だった。

半導体関連株が総じて下落するなか、インテルが安かった。バイデン米政権が人工知能(AI)に使う半導体の中国向け輸出で新たな規制を検討していると伝わり、AI半導体を手掛けるエヌビディアが下落。他の関連株の売りに波及した。米中の緊張が高まるとの懸念も投資家心理の重荷となった面があった。フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は0.9%下げた。

ダウ平均は一時170ドル安となったが、引けにかけて下げ渋った。20ドル安前後まで下げ幅を縮めるなど、方向感を探る場面もあった。

長期金利の低下などを受け、高PER(株価収益率)のハイテク株の一角に買いが入った。顧客情報管理のセールスフォースが上昇し、スマートフォンのアップルは上場来高値を更新した。原油高を受けて石油のシェブロンも高かった。

ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は続伸し、前日比36.077ポイント(0.3%)高の1万3591.750で終えた。27日にスウェーデンボルボ・カーが電気自動車のテスラの北米充電網に加わると明らかにし、テスラが買われた。アナリストが目標株価を引き上げた動画配信のネットフリックスも高い。