バンブーズブログ

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『円キャリー取引』きようのことば

とは 円を元手に高金利通貨運用
 
きょうのことば
 
2023/12/9 2:00
円キャリー取引 低金利の円を市場で借りて、高金利通貨で運用することで金利差収益を狙う取引。例えば日米の政策金利差は足元で5%を超えており、円でお金を調達してドルに投資すれば、年率5%程度の金利差収益が得られる。市場で取引が活発になれば、円売りが増えるため円安圧力をもたらす。反対に取引が解消される局面では、円買いが広がるため円高圧力になる。

 
円高が進むなど為替変動によって損失がでる可能性があるため、値動きが安定していることが取引の前提となる。相場の変動が荒くなると、市場参加者がキャリー取引を手じまう動きが加速する。

キャリー取引の規模を反映するとされる、外国銀行在日支店の本支店勘定(資産)は2022年初は6兆円程度だったが、日米金利差の拡大を背景に直近では11兆円程度まで拡大していた。過去にキャリー取引が活発化した07年には一時23兆円まで拡大しており、08〜09年に取引が解消される局面では1ドル=84円台まで円高が進む原動力にもなった。