無人店舗とは 利便性改善や人手不足で導入広がる
きょうのことば
#きょうのことば #小売り・外食
2024/2/3 2:00
▼無人店舗 原則、現金を使わないキャッシュレス決済を活用してレジ作業を担う従業員を置かない店舗を指す。店内設置のカメラやセンサーで人の動きを検知し購入する商品を登録したり、顧客のスマートフォンで商品のバーコードを読み取って決済まで完了したりする様々な形態がある。労働集約型の小売業では人手不足が深刻化しており、省人化や生産性向上につながる。レジ待ちがなく顧客の利便性も高まる。
無人店は米アマゾン・ドット・コムが展開するレジなしコンビニエンスストア型店の「アマゾン・ゴー」などが先行していた。日本でもキャッシュレスの認知度が上がったことや新型コロナウイルス禍で非接触技術への需要が高まり、取り入れる企業が増えつつある。
コンビニではファミリーマートが2021年から人工知能(AI)を使ったカメラのシステムによる無人店の展開を本格化し、オフィスや郵便局内などに約30店舗を抱える。イオン傘下のダイエーはNTTデータと組んでレジのないスーパーを23年に開いた。万引き防止などの防犯対策や現状まだ高額なシステム導入へのコスト負担は課題だ。