バンブーズブログ

社会の大きな流れは新聞のトップニュースに掲載されます。 その情報を読み続けていくと数年先が見えてきます。それは怖いものなしです。

NYダウ134ドル高、最高値を更新 好決算テック株が支え


 
 
#北米 #国際
2024/2/3 5:36 (2024/2/3 7:07 更新)
 
【NQNニューヨーク=川上純平】2日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続伸し、前日比134ドル58セント(0.34%)高の3万8654ドル42セントと最高値で終えた。前日に決算を発表した一部の大型ハイテク株が大幅に上昇し、米株相場を押し上げた。1月の米雇用統計が市場予想を上回る内容となった。米連邦準備理事会(FRB)の早期利下げ観測が後退したものの、米経済の底堅さを示したとの受け止めもあった。

【関連記事】米雇用統計またも「1月ショック」 3月利下げ説は消滅へ
ダウ平均の構成銘柄ではないが、交流サイトのメタプラットフォームズは急伸し20%高で終えた。前日夕に発表した2023年10〜12月期決算で売上高が市場予想を上回った。上場後初となる四半期配当の実施も決め、好業績と株主還元を評価した買いが膨らんだ。前日夕に決算を発表したネット通販のアマゾン・ドット・コムも8%弱高となり、投資家心理の改善につながった。

ダウ平均は午前に180ドルあまり下げる場面があった。2日発表の1月の雇用統計は非農業部門の雇用者数が前月比35万3000人増と、ダウ・ジョーンズ通信が集計した市場予想(18万5000人増)を大きく上回った。平均時給の伸びも予想以上で、FRBの利下げが遠のいたとの見方につながった。

CIBCキャピタル・マーケッツのアリ・ジャフェリー氏は「労働市場FRBの想定よりも強いのは明らかだ」と指摘する。一方で、米経済が底堅さを示しており、ソフトランディング(軟着陸)に向かっているとの見方を強めた面がある。

ダウ平均の構成銘柄では、2日に決算発表した石油のシェブロンが上昇した。建機のキャタピラーとソフトウエアのマイクロソフトも買われた。半面、米国内で新工場の建設が遅れていると伝わった半導体インテルが下落。前日夕の決算発表で中国事業の不振が明らかになったスマートフォンのアップルも売り優勢だった。

ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は続伸した。前日比267.312ポイント(1.74%)高の1万5628.954と22年1月以来の高値で終えた。半導体のエヌビディアや同業のアドバンスト・マイクロ・デバイスAMD)の上昇が目立った。

多くの機関投資家が運用指標にするS&P500種株価指数は前日比52.42(1.06%)高の4958.61と最高値で終えた。