欧州宇宙機関とは 英仏独など22カ国が加盟
きょうのことば
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2024/5/6 2:00
▼欧州宇宙機関 仏独など欧州の22カ国が加盟する宇宙開発機関で1975年に設立された。略称は「ESA」でロケットや人工衛星などの開発を担う。2024年度予算は前年比10%増の78億ユーロ(約1兆2800億円)を確保した。日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)とは地球観測などで協力してきた。
宇宙開発は歴史的に米国とロシアの2つの宇宙大国がけん引し、日欧も両国に次ぐ技術力を誇ってきた。近年は中国やインドが急速に追い上げ、イーロン・マスク氏の率いる米スペースXなど民間企業も存在感を増す。日欧は米国との技術力の差を縮め、新興国に対する優位性をいかに維持するかが課題だ。
月の資源の活用など宇宙開発の目標が新たな段階に入り、国際協力の重要性は高まる。4月には米国主導で日本も参加する有人月面探査「アルテミス計画」で、日本人宇宙飛行士2人を月面に着陸させると決まった。ウクライナ侵略を機に西側諸国とロシアの協力が困難になり、日欧はロシアに頼らず宇宙開発を進める必要もある。