バンブーズブログ

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NYダウ、続伸し31ドル高 利下げ観測支えも上値重く


 
 
#北米 #国際
2024/5/8 5:23 (2024/5/8 6:15 更新)
 
【NQNニューヨーク=戸部実華】7日の米株式市場でダウ工業株30種平均は5日続伸し、前日比31ドル99セント(0.08%)高の3万8884ドル26セントで終えた。米国の利下げ先送りを巡る懸念の後退が引き続き相場を支えた。半面、ダウ平均は前日までの4営業日で1036ドル上昇し、主力株の一角に利益確定売りも出やすかった。7日に決算を発表したウォルト・ディズニーが大幅に下げたことも、指数の重荷となった。

労働市場の過熱感が薄れつつあるとの見方から、米連邦準備理事会(FRB)が年後半にも利下げに転じるとの観測が改めて広がっている。7日の米債券市場では長期金利が前日終値(4.48%)を下回って推移し、株式の相対的な割高感が薄れたことも株買いを支えた。ダウ平均の上げ幅は一時100ドルを超えた。

買い一巡後は伸び悩み、午後に小幅安に転じる場面があった。多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数が一時、節目となる5200を上回ったものの、一段と上昇する勢いがなかった。ダウ平均の構成銘柄ではないが、エヌビディアなど半導体株の一角が売りに押され、株式相場の重荷となった。

来週には4月の米消費者物価指数(CPI)や小売売上高などの発表がある。「カタリスト(材料)に欠き、レンジ内での取引になりやすい」(グリーンウッド・キャピタル・アソシエーツのウォルター・トッド氏)との見方があった。

個別銘柄ではメルクやダウ、ビザ、ユナイテッドヘルス・グループが買われた。データセンターのサーバーで人工知能(AI)のソフトウエアを動かすための独自の半導体開発に取り組んでいると6日に伝わったアップルも上昇した。

半面、ディズニーは9.5%安で終えた。2024年1〜3月期決算で売上高や動画配信の契約者数が市場予想を下回った。スリーエムマイクロソフトインテルも安い。

ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は4営業日ぶりに反落した。前日比16.690ポイント(0.10%)安の1万6332.555で終えた。半導体株の一角が売られたほか、4月の中国の販売が低調だったと伝わったテスラの下げも目立った。