レートチェックとは 為替介入の準備段階
きょうのことば
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2024/7/13 2:00
▼レートチェック 日銀が銀行などの市場参加者に取引水準に関して問い合わせること。レートチェックでは市場参加者に実際の為替介入と同様の注文を出した上で現在の売値や買値を提示させ、その後に「ナッシング(注文をキャンセルする)」と伝える。「ナッシング」の代わりに外貨を買ったり売ったりする意思を伝えれば為替介入が成立するだけに、レートチェックは介入の準備段階として意識される。
日銀は平常時も市場参加者と為替相場に関して密に情報交換をしている。レートチェックは実際に為替介入の注文を入れる直前まで踏み込むという点で通常の情報交換とは異なる。日銀は過去の実績も含めてレートチェックの有無は公表していない。
政府・日銀は通常、段階を踏んで為替介入に踏み切る。当初は相場の急変動に対して警告する「口先介入」でけん制し、準備段階であるレートチェックに進む。それでも相場の変動が収まらなければ実際の為替介入を断行する。2022年9月の為替介入は直後に公表したが、同10月以降は実施してもすぐには公表していない。
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