「勇気と良識で国を一つに」
配信 2024年7月15日 01:17更新 2024年7月15日 08:37
毎日新聞毎日新聞社
米東部ペンシルベニア州で起きたドナルド・トランプ前大統領の銃撃事件から一夜明けた14日、妻メラニア氏は声明を発表し、「憎しみや痛烈な批判、暴力に火をつけるような思考を超える」べきだとして、国民に連帯を呼びかけた。
メラニア氏はX(ツイッター)に投稿した声明で「米国というやさしい国の組織はぼろぼろだが、勇気と良識をもって私たちは一つにまとまらなければならない」と主張。「左も右も、赤(共和党)も青(民主党)も関係なく、私たちはより良い生活のために共に戦う情熱をもった家族だ」と記した。
銃撃犯については「夫を非人道的な政治マシンと誤認するモンスター」と記す一方、「ドナルドという人物は、寛大で思いやりがあり、最高の時も最悪の時も共に歩んできた」とトランプ氏の人間性に言及。「政治的な隔たり」を超えた人々の支援に謝意を伝え、「政治家の誰もが、愛する家族を持つ一人の男性、女性である」とした。
メラニア氏はトランプ氏が2022年11月に出馬表明して以降、選挙集会にほとんど姿を見せていない。今年6月末に行われた大統領選のテレビ討論会も欠席しており、異例の声明となった。【ニューヨーク八田浩輔】