NYダウ、続伸し297ドル高 大幅利下げ期待が支え
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2024/9/14 5:23(2024/9/14 5:45 更新)
【NQNニューヨーク=横内理恵】13日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3日続伸し、前日比297ドル01セント(0.72%)高の4万1393ドル78セントで終えた。米連邦準備理事会(FRB)が来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)で大幅利下げに動くとの期待が再燃し、景気敏感株などを中心に買われた。
ダウ平均の上げ幅は一時400ドルを超えた。4万1533ドルまで上昇し、8月30日に付けた最高値(4万1563ドル)に迫った。FRBは9月17〜18日のFOMCから利下げを開始し、来年にかけて断続的に利下げを続けるとみられている。
米ウォール・ストリート・ジャーナルと英フィナンシャル・タイムズが12日付の記事で9月の利下げ幅が0.25%となるか0.5%となるかは僅差の判断になりそうだと報じた。ダドリー前ニューヨーク連銀総裁がシンガポールで開催された会合で0.5%利下げする「強い根拠がある」と語ったことも伝わった。米短期金利先物市場では9月に0.5%の利下げを織り込む確率が前日の3割前後から5割前後に上昇した。
今週にかけて発表された米経済指標が米景気の急激な冷え込みなどを示さず、市場では利下げ幅が0.25%になるとの予想も根強い。「FRBが大幅利下げしなければ、失望感が広がる」(シーミス・トレーディングのジョゼフ・サルッジ氏)と警戒する声も聞かれた。
ダウ平均ではキャタピラーやトラベラーズ、インテルの上昇が目立った。アメリカン・エキスプレスやIBMも高い。一方、労働組合が16年ぶりにストライキに入ったボーイングが下げ、JPモルガン・チェースも売られた。
ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は5日続伸した。前日比114.300ポイント(0.65%)高の1万7683.976で終えた。英半導体設計のアーム・ホールディングスや半導体のマイクロン・テクノロジーの上昇が目立った。一方、12日夕に決算を発表したソフトウエアのアドビは大幅安だった。