バンブーズブログ

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陸自ヘリ事故、洋上捜索で隊員のヘルメット発見


 
 
 
2023/4/10 7:32 (2023/4/10 14:38 更新)
陸上自衛隊のヘリが行方不明となった事故で、沖縄県伊良部島沖で見つかった隊員のヘルメット(陸上自衛隊提供)=共同
沖縄県宮古島付近で10人が搭乗した陸上自衛隊UH60JAヘリコプターが行方不明となった事故で、自衛隊が洋上を捜索した結果、隊員のヘルメット1個が新たに見つかった。松野博一官房長官が10日の記者会見で明らかにした。

陸自によると、ヘルメットは9日午前10時40分ごろ、宮古島西方の伊良部島沖で陸自隊員が見つけた。搭乗していた10人全員に渡されていたものの一つという。

ヘリが消息を絶つ約2分前、近くの空港の管制官から周波数を変えるよう無線で呼びかけられ「了解」と応答していたことも関係者への取材で判明した。通常通りのやりとりで、これが最後の無線交信だった。その後、急なトラブルに陥った可能性があり、陸自が詳しく調べている。

自衛隊の航空機や潜水艦救難艦海上保安庁の巡視船は10日も捜索を続行。陸上でも自衛隊員約370人が活動し、第8師団の坂本雄一師団長(55)らの行方を捜した。


関係者によると、ヘリは6日午後3時46分、航空自衛隊宮古島分屯基地を離陸。宮古島西方の下地島に近づいていた午後3時54分ごろ、下地島空港管制官は「下地島の管制圏に入ったら、下地島の周波数でコンタクトしてください」とヘリに連絡した。ヘリは「了解」と応答した。午後3時56分、洋上でレーダーから機影が消えた。

ヘリは離陸から不明となるまでの10分間に宮古島下地島の両空港の管制と複数回にわたり交信しており、最後のやりとりを含め異常を示すような内容ではなかった。周辺の空港では、救難信号が受信されておらず、突発的な異変が起きたとみられる。

搭乗の10人は第8師団の幹部らで、3月に就任した坂本師団長は地形を視察するのが目的だった。

〔共同〕