スポーツライター 杉浦大介
#メジャーリポート #MLB #コラム
2023/4/17 5:00
8日のマーリンズ戦に先発し、6回3安打1失点で2勝目を挙げたメッツ・千賀。開幕2連勝とした=ゲッティ共同
今季からニューヨーク・メッツに加わった千賀滉大投手が開幕からメジャーリーグのマウンドで好調なスタートを切っている。
メジャー初登板となった4月2日のマイアミ・マーリンズ戦では5回1/3を3安打1失点に抑えてメジャー初勝利。続く8日のマーリンズ戦でも6回3安打1失点6三振で初めてのクオリティースタート(6回以上を投げて3失点以内)を記録し、2勝目を手にした。
14日のオークランド・アスレチックス戦では4回2/3を4失点で惜しくも3連勝を逃したものの、この3試合で合計16イニングを投げて21奪三振。メッツの主砲ピート・アロンソは8日のゲーム後、「今夜の彼はえげつなかった。最初の先発でもそうだった。このまま素晴らしいことをやり続けてほしい」と目を細めていたが、実際に千賀は幸先いい滑り出しを切ったといっていい。
ここまでの成功の原動力となっているのが自慢の決め球「ゴーストフォーク(お化けフォーク)」であることは間違いない。初登板で奪った8三振はすべてフォークで奪ったもの。その後もこのフォークこそが、相手打線に常に警戒を促す生命線のボールとなっている感がある。