2023年4月29日 09:38
共同通信 共同通信社
正規軍と準軍事組織の戦闘が続くアフリカ北東部スーダンから周辺国のジブチに退避した日本人とその家族計48人が29日朝、ジブチ発のチャーター機で羽田空港に到着し帰国した。北九州市の認定NPO法人「ロシナンテス」の川原尚行理事長は、報道陣の取材に「いろんな方々のご尽力があった。感謝の気持ちでいっぱいだ」と語った。
羽田では、山田賢司外務副大臣らが48人を出迎えた。川原さんは「国際協調をもって停戦に向けて動いてほしい」と日本政府に訴え「停戦で治安が維持されるなら再び戻り、支援をしていきたい」と力を込めた。
川原さんはスーダンの首都ハルツームからポートスーダンまで陸路で移動し、自衛隊機でジブチ入りした。陸路は30時間を超える車の旅で「先が見えなかった。小さな子どもも乗っていたため『この命は守るぞ』と必死だった」と振り返った。
外務省によると、48人は自衛隊や国際機関などの協力でスーダンから国外に逃れた。チャーター機は日本時間28日夕にジブチを出発、29日午前6時15分ごろ羽田に到着した。