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三菱商事、初の純利益1兆円超え 23年3月期で商社首位


 
 
#企業決算 #自動車・機械 #環境エネ・素材
2023/5/9 15:06 (2023/5/9 16:44 更新)
三菱商事は商社で首位を維持した
三菱商事が9日発表した2023年3月期連結決算(国際会計基準)は、純利益が前の期比26%増の1兆1806億円となり過去最高益を更新した。同社が純利益で1兆円を超えるのは初めて。原料炭・ガス市況の高騰が収益を大きく押し上げた。三井物産が2日発表した23年3月期決算で純利益が1兆1306億円となり、商社で初めて1兆円の大台を上回った。三菱商事がそれを上回る利益を達成し、2年連続で商社で首位を維持した。

高業績を受けて発行済み株式総数(自己株式を除く)の6%に当たる総額3000億円の自社株買いを柱とする株主還元策も打ち出した。都内で会見した中西勝也社長は「資源高の追い風もあり、初めて1兆円に到達できた好決算だ。好業績に浮かれることなく企業価値の向上に努めていく」と強調した。

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セグメント別に見ると全10事業のうち7事業で過去最高益を更新した。金属資源事業ではオーストラリアの原料炭事業が市況の上昇に伴い好調だったほか、東南アジアを中心とした自動車・モビリティ事業や電力ソリューション事業などの非資源事業も伸びた。中西社長は「資源以外の事業もしっかり追い風を捉える力がついてきた」とここ数年行ってきた経営改革に手応えを示した。

24年3月期の連結純利益は資源高の反動などの影響で前期22%減の9200億円を見込む。減益予想だが、年間配当は200円と前期比20円増やす。中西社長は「過熱気味だった市況が落ち着きを取り戻す前提を置いた」とし、資源高の反動減はあるものの成長路線には変わりないことを強調した。