#ネット・IT #ソフトバンク
2023/5/10 20:14
ソフトバンクの店舗（東京都港区）
ソフトバンクグループ（SBG）の国内通信会社、ソフトバンクが高度な言語能力を持つ生成AI（人工知能）の活用を検討する新会社を設立したことが分かった。10日開いた2023年3月期の決算会見で宮川潤一社長が明かした。新会社では米オープンAIの「ChatGPT（チャットGPT）」をグループ内でどのように活用していくか検討する。
新会社は3月に立ち上げた。グループ内のAIに関する専門知識を持つ技術者を1000人規模でリスト化し、新会社への配置などを検討していく。生成AIを巡っては、オープンAIなどの海外勢が先行している。宮川社長は「AIを使ってどのようなことができるのか組織を立ち上げて議論していく」と語った。
ソフトバンクは同日、24年3月期の連結純利益（国際会計基準）が前期比21%減の4200億円になるとの見通しを発表した。前期はスマートフォン決済の「PayPay」を連結子会社化。同社の株式価値を再算定した評価益2948億円を計上しており、今期はこの反動で減益となる。
売上高は1%増の6兆円を見込む。携帯の通信料金の値下げの影響は23年3月期がピークとなっており、主力のモバイルを含むコンシューマ事業は2%の増益となる見通し。営業利益は26%減の7800億円の見込み。
