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2023/5/24 0:00 (2023/5/24 6:57 更新)
オープンAIとの提携をフル活用しグーグルに対抗する（講演するサティア・ナデラCEO）
【シリコンバレー=渡辺直樹】米マイクロソフト（MS）は23日、提携する米新興オープンAIが開発する対話型人工知能（AI）「Chat（チャット）GPT」にMSの検索エンジン「Bing（ビング）」を搭載すると発表した。チャットGPTは2021年9月までの情報がベースになっているが、ウェブ検索の情報を使い、より最新の情報を回答できるようになる。
「これはオープンAIとの提携で計画していることのほんの始まりにすぎない」。同日開催した開発者会議でMSのサティア・ナデラ最高経営責任者（CEO）はオープンAIとの連携をさらに発展させていくことをほのめかした。
1月にはオープンAIに数十億ドルを追加投資すると発表し、同社が持つ生成AIの技術を業務ソフトなどあらゆる製品に搭載する「標準装備化」を進めてきた。今後はオープンAIのチャットGPTにマイクロソフトの検索技術を融合させ、両社でさらにサービスの一体化を図り、米グーグルに対抗する。
米グーグルは対話AIサービス「Bard（バード）」を公開し、5月に開催した開発者会議で検索サービスへのAI導入のほか、メールや表計算の自動作成といったグーグルの各アプリへのAI機能搭載を発表した。AIの搭載でパソコンやスマホの操作が劇的に変わる中、開発競争が激化している。
