#新型コロナ #インバウンド #サービス・食品
2023/6/27 21:07
入場券値上げやインバウンド増加などで収益拡大への期待が高まる
東京ディズニーリゾート（TDR）を運営するオリエンタルランド（OLC）の時価総額が27日、終値ベースで初めて10兆円を超えた。先週末に発表した10月以降の入場料の最高価格引き上げやインバウンド（訪日外国人）の増加などから業績拡大への期待が高まり、買いが集まった。新型コロナウイルスの「5類」移行も追い風で4月末と比較すると時価総額は16%上昇した。
27日のOLC株の終値は前日終値比4%高の5545円。終値ベースの時価総額は10兆833億円で、東証プライム市場の時価総額8位だった。
TDRは繁閑に応じて入場券の価格を変える「変動価格制」を導入している。10月1日入園分から大人1日券が最高で1万900円になる。これまでの最高価格より1500円高い。岩井コスモ証券の川崎朝映シニアアナリストは「OLCの業績はテーマパークの入場者数と客単価で決まる。入場料引き上げは好材料」とみている。
OLCは24年3月期の連結純利益を前期比8%増の869億円と見込む。市場予想の平均（QUICKコンセンサス）は30%増の1049億円で、業績の上振れ期待が高いことも株価上昇の支えになっている。
