バンブーズブログ

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【2024年5月2日株レポート】

続落、大型連休を控え上値は重い
日経平均株価 始値 38004.01
高値 38355.60(12:30) 安値 37958.19(09:10) 大引け 38236.07(前日比 -37.98 、 -0.10% )
売買高 14億9274万株 (東証プライム概算) 売買代金 4兆2061億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は続落、朝安後プラス圏に浮上する場面も
2.パウエル会見はハト派寄りで過度な不安心理は後退
3.為替市場では円高が加速、朝方はリスク回避ムード
4.その後は円高一服し、半導体株など買われ持ち直す
5.大型連休控え上値も重い展開で、結局小幅安で着地
東京市場概況》
前日の米国市場では、NYダウは前日比87ドル高と反発した。 FRBパウエル議長の発言が利下げに消極的な内容ではなかったこと を受け買いが優勢となった。
東京市場では、方向感の見えにくい展開で、日経平均株価は朝安
後にプラス圏に浮上する場面もあったが上値は重く、結局小幅マイ
ナス圏で引けた。

2日の東京市場は、朝方は急激な円高に振れたことを受け、リス ク回避ムードのなか売り優勢でスタート。しかし、その後はハイテ
クセクターなどを中心に押し目買いの動きが顕在化した。注目され たFOMCは事前の予想通り6会合連続の政策金利据え置きを決め、
これと合わせて量的引き締め(QT)の減速方針も決定。会合後のパウ エルFRB議長の記者会見もハト派寄りの印象だったことで、米国株 市場では安心感が広がった。一方、外国為替市場では、これが円高 誘導となり、政府・日銀の為替介入の思惑も手伝って短時間で4円 以上も円高に振れる場面があった。取引開始直後はこれを嫌気して 買いが手控えられたものの、円高が一服し円安方向に押し戻される のを横目に、半導体関連などを中心に主力株が買われる展開となり 持ち直した。途中プラス圏に浮上する場面もあったが、大型連休を 控え上値も重かった。
【個別銘柄】 では、群を抜く売買代金をこなしたレーザーテック<6920.T>が続
伸、売買代金2位となったソシオネクスト<6526.T>も高く引けた。 住友商事<8053.T>、三井物産<8031.T>などが活況高、東京電力 ホールディングス<9501.T>、北海道電力<9509.T>など電力株も上 昇した。TOWA<6315.T>が物色人気となり、第一三共<4568.T> も値を上げた。AOKIホールディングス<8214.T>が値上がり率 トップとなったほか、北海道ガス<9534.T>、日本マイクロニクス <6871.T>、三井松島ホールディングス<1518.T>なども値を飛ばし た。
半面、三菱商事<8058.T>が売りに押され、トヨタ自動車 <7203.T>も冴えない。イビデン<4062.T>が急落、三井E&S <7003.T>が売られ、ファーストリテイリング<9983.T>も軟調。三 井住友フィナンシャルグループ<8316.T>などメガバンクも下値を

探った。KeePer技研<6036.T>が値下がり率トップに売り込 まれ、アドウェイズ<2489.T>、住友ファーマ<4506.T>などの下げ も目立つ。マネックスグループ<8698.T>も安い。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は第一三共 <4568.T>、レー ザーテク <6920.T>、オリンパス <7733.T>、豊田通商 <8015.T>、 東エレク <8035.T>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約52円。 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983.T>、 TDK <6762.T>、信越化 <4063.T>、アドテスト <6857.T>、三 菱商 <8058.T>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約90円。 【業種別】 東証33業種のうち上昇は14業種。上昇率の上位5業種は(1)電気・ ガス業、(2)不動産業、(3)保険業、(4)卸売業、(5)医薬品。一方、下 落率の上位5業種は(1)海運業、(2)空運業、(3)倉庫運輸関連、(4)化 学、(5)銀行業。
【注目個別材料株】
△ストリームM <4772.T> [東証G] 1-3月期経常26%増で通期計画上回る。 △パワーファス <5950.T> [東証S] 筆頭株主積水ハウスが全株式をマルエヌに譲渡へ。 △TOA <6809.T> [東証P]
今期経常は5%増益へ。
△日本ライフL <7575.T> [東証P] 今期は2期ぶり経常最高益・4円増配を計画。 △タカラトミー <7867.T> [東証P] 24年3月期業績と配当の増額を好感。
△松風 <7979.T> [東証P]

24年3月期業績の計画上振れと1→2の株式分割を好感。 △AOKIHD <8214.T> [東証P] 前期経常を6%上方修正、配当も10円増額。
△GEI <9212.T> [東証G] 上期営業損益は赤字幅縮小へ上振れ。
△タカヨシ <9259.T> [東証G]
子会社が神戸物産 <3038.T> [東証P]とフランチャイズ契約締
結。
△キャスター <9331.T> [東証G]
マネフォ <3994.T> [東証P]と資本・業務提携。
KeePer <6036.T> [東証P] キーパーラボ運営事業の4月既存店売上高は2ヵ月ぶり減収。 ▼バードマン <7063.T> [東証G] 約3億5000万円の特損計上へ