バンブーズブログ

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ロシアの爆撃機炎上、同国内から無人機攻撃か 英国防省


 
 
#ウクライナ侵攻 #ヨーロッパ
2023/8/23 3:19
 
テレグラムチャンネルに投稿されたロシア・ノブゴロド州の空軍基地で炎上するロシア軍機とみられる写真=AP
【フランクフルト=林英樹】英国防省は22日、ロシア北西部ノブゴロド州の空軍基地で19日に起きたドローン(無人機)攻撃で、核兵器を搭載可能なTU22M3長距離爆撃機が炎上したとの分析を明らかにした。ウクライナ国境から650キロメートル離れており、「一部のドローン攻撃がロシア国内から行われているとの評価に重みが加わった」としている。

ロシア国防省は19日「ウクライナが回転翼を持ったドローンでテロ攻撃をした」と発表していた。ドローンは撃ち落とされ、ロシア軍機が1機損傷したものの、負傷者は出なかったとし、詳細を明らかにしていなかった。

ロシア軍は昨春以降、ウクライナ国内での空爆にTU22M3を使用している。ロイター通信によると、約60機を保有しており、攻撃のあった19日以降、同基地にあった爆撃機は別の場所に移されたという。

国防省は、ロシア空軍の長距離爆撃機を狙った攻撃が今回を含めて少なくとも3回あったと指摘したうえで「(ウクライナの国境から)遠い内陸部の戦略的拠点を守るロシアの軍事能力に再び疑問が生じている」と評価した。

シンクタンクの戦争研究所はTU22M3の破壊が「軍事的に重大な影響を与えない」とする一方、ロシア国内の強硬派から攻撃を受けたことに対する批判が起きており「ロシア軍の士気を低下させようとするウクライナの大規模な取り組みの支援となっている」との分析を公表した。

ウクライナ政府は自国による攻撃かどうか明言していない。ただウクライナのポドリャク大統領府顧問は「ウクライナの特別機関はロシア国内にかなり効果的なネットワークを持っている」と述べ、ロシア国内からの攻撃が出てくる可能性を示唆していた。

ロシア国防省によると、22日未明にもロシアのモスクワ州と西部ブリャンスク州にドローン2機が飛来し、防空システムで撃墜したという。モスクワ周辺では18日から5日連続でドローン攻撃が起きている。